災害救助物資など20キロ積み込んだドローンが標高差約1200mの目的地に物資配送│NTT東日本

NTT東日本は2025年7月、長野県松本市の美ヶ原高原において、災害時の孤立地域への支援物資輸送を想定した大規模なドローン実証実験を実施しました。

NTT東日本によると、実験はNTT東日本長野支店と松本市をはじめとする複数の民間企業・団体が参加する「デジタルシティ松本推進機構(DigiMAT)」のプロジェクトの一環として行われました。内容は中国・DJI社製の大型物資輸送用ドローン(最大積載量30キロ)に、非常食、水、医薬品、衛星電話など総重量20キロを積み込み、市内の入山辺運動広場(標高約710メートル)から、標高およそ1900メートルに位置する美ヶ原自然保護センターまでの片道約8キロを飛行するというものです。

ドローンの飛行は自動航行機能によりルートの大部分を自律飛行し、離着陸はオペレーターが監視のもとで行うというもので、出発から約10分で目的地への到着が確認されました。情報によると、標高差約1200メートルにわたる物資輸送実験は国内でも最大級の規模であり、松本市は成果を踏まえ、今後は上高地など他の孤立リスク地域でも同様の検証を進めていく方針です。

参照美ヶ原高原 ドローンで物資運搬実験 災害時の孤立状態想定し|NHK NEWS WEB