AIによる高齢ドライブ診断システム「ドラみる」実証実験

画像:株式会社デンソーより引用

株式会社デンソーは2025年7月7日、豊田市やトヨタ・モビリティ基金など参画団体と連携し、AIを活用した高齢ドライバー向けの運転診断システム「ドラみる」の第2期実証実験を豊田市内で実施する旨、発表しました。

「ドラみる」とは、デンソー社らが開発したドライブレコーダーから収集される映像や車載センサーデータをAIで分析し、安全運転のためのアドバイスを提供する、高齢者向けの運転診断システムです。先に行われた第1期実証実験にて、高齢ドライバー特有の運転傾向の把握や一時不停止の減少、事故リスクにつながる運転行動の改善が確認されたため、デンソーグループらが新システムの導入やクラウドAIとドライブレコーダー内蔵のエッジAIの併用など改良を実施。運転アドバイスに加えて、日々の危険運転シーンを動画で確認できる新機能などを搭載した「ドラみる」を導入し、事故抑止の効果の検証が行われます。

デンソー社によると、実験は2025年8月~2025年12月、豊田市内で行われます。参加者は自車にドライブレコーダーを装着し、約4カ月間の運転データを記録。AIが解析した運転診断結果やアドバイスを、スマートフォンやパソコンからWebアプリケーションを通じて確認するという内容です。同社らは本実証を通じて、高齢者の交通事故リスク低減に向けた実効性の高い支援手法の確立を目指す、としています。

参照高齢ドライバー向け運転診断システム「ドラみる」の第2期実証実験を豊田市で開始ル|株式会社デンソー