画像:つながりAI株式会社より引用
つながりAI株式会社は2025年9月16日、藤沢市と連携協定を結び、約44万人の市民を対象とした相談AI「つながりAIチャットふじさわ」の実証実験の開始を発表しました。
実験は、LINE上で親しみやすいキャラクター「ふじさわAIちゃん」を展開し、市民が24時間いつでも気軽に相談できる仕組みを提供するというものです。AIが初期対応を担い、孤独や孤立といった悩みを早期に把握し、必要に応じて専門職へ引き継ぐ体制を整えることで、健康被害や自殺、児童虐待など深刻な問題の予防や早期発見につなげることを狙いとしています。
背景には、孤独・孤立が児童虐待や自殺の増加、健康リスクの拡大などにつながる社会的課題となっている現状が影響しています。国は孤独・孤立対策を推進するものの十分な対応を取ることは難しく、藤沢市での試みは特に若年層が相談しやすいオンライン空間を活用する先進的な事例として注目されています。
今後は2026年1月末までに実証の成果を評価し、相談のしやすさや早期発見件数、孤独感の軽減などを検証する予定です。つながりAI株式会社は、藤沢市で得られた知見をもとに、子育て支援やヤングケアラー対策など全国の自治体へサービスを展開し、孤立なき社会の実現を目指していく方針を示しています。
参照44万人の藤沢市民が24時間いつでもつながれる相談AI「つながりAIチャットふじさわ」実証実験開始|つながりAI株式会社

