東武トップツアーズ、世界初のエッジAIカメラによる来訪者行動分析の実証実験を開始

画像:PRTIMS(東武トップツアーズ株式会社)より引用

東武トップツアーズ株式会社は2025年6月4日、埼玉りそな銀行および地域デザインラボさいたまと連携し、埼玉県川越市にある地域共創空間「りそな コエドテラス」にて、エッジAIカメラを活用した来訪者行動分析の実証実験を開始しました。

実験内容はエリアに行動分析用のエッジAIカメラを設置し、その分析能力を検証するというものです。「エッジAIカメラ」とは、従来の防犯カメラと異なり、映像を録画して外部に送るのではなく、カメラ本体に搭載されたAIがその場で映像を分析・処理できるスマートカメラです。同社らは今回、ソニーセミコンダクタソリューションズが開発した世界初のAI処理機能付きセンサー「IMX500」を搭載したカメラを導入し、個人を特定せずに人の動きや関心を数値として捉えることで、プライバシーに配慮しつつ、行動データの収取を検証します。

来訪者の行動分析データは商業施設の効率的な運営に重要なデータの1つです。ただし、監視カメラによる行動分析はプライバシーに対する干渉の度合いが強く、何らかの配慮が求められてきました。AI処理機能を内蔵したカメラによる実証実験としては世界初で、個人を特定せずに有用なマーケティングデータを抽出できる点に大きな期待が寄せられています。

同社らは将来的に、本実証で得られた知見をもとに、埼玉県内の文化・商業施設へのモデル展開、地元商店街や観光地の魅力向上、自治体と連携した地域マーケティング支援、さらには県内事業者におけるデジタルマーケティング人材の育成支援など、幅広い分野への応用を視野に入れています。

参照世界初の機能を持つエッジAIカメラ技術を活用した来訪者行動分析の実証実験を開始します!|PRTIMS(東武トップツアーズ株式会社)