画像:株式会社スカイピークより引用
ドローン関連企業の株式会社スカイピークは2025年4月21日、東海旅客鉄道株式会社(JR東海)とともに鉄道施設周辺におけるドローンの目視外飛行の実用性を検証するために実施した、「レベル3.5飛行」による実証実験の結果を発表しました。
スカイピーク社によると、実験は目視外環境からドローンを飛ばし、東海道新幹線のトラス橋(愛知県一宮市~岐阜県羽島市の区間)の撮影。飛行計画や飛行状況等の情報を管理するUTMと呼ばれるシステムや経路逸脱検知機能を活用し、安全性を確保したうえで、目視外「レベル3.5」に相当する点検業務を想定した飛行を行うという内容です。
目視外飛行は目視内と比較し事故や衝突のリスクがありますが、実験では各システムを活用することで、列車が安全に運行できる十分な離隔を保ちながら点検業務を実施できることを確認したと発表。さらに遠隔操作によるオペレーション管理体制についても一定の有効性が示されたと発表し、今後も効率化や高度化を目指し、検討を進める考えを明かしました。
同社らによる実証実験は、JR東海が企画・フィールドを提供し、スカイピークがプロジェクト全体を統括。加えて、トラジェクトリー社が空間情報の管理やリモート管制を担当し、イームズロボティクス社が機体の提供と改造対応を行ったほか、バウンダリ行政書士法人が飛行申請の支援を行うなど、複数の専門事業者が連携して実施されました。ドローン活用による鉄道設備点検の効率化と安全性向上が期待されます。
参照スカイピークとJR東海が鉄道設備点検におけるドローンの活用に向けて「レベル3.5飛行」の実証実験を実施|株式会社スカイピーク

