画像:さいたま市より引用
さいたま市は2025年10月14日、国道463号(埼大通り)にて大型自動運転バスの一般試乗を、2025年11月4日~13日に行う計画を発表しました。
さいたま市によると、実験は都市部の幹線道路を舞台に、自転車や一般車両が多い実環境下での走行データを収集し、将来的な自動運転レベル4の実装に向けた技術検証を目的として行われます。運行される車両はいすゞ自動車の大型バス「エルガ」を改良した自動運転仕様車で、全長11メートルを超える車体にLiDAR(光センサー)、高画質カメラ、ミリ波レーダーなどを搭載。安全上の理由からドライバーが搭乗しますが、時速40キロでの安定した自動走行が期待されています。
さいたま市による事業にはティアフォー、A-Drive、アイサンテクノロジー、埼玉大学などが参画しています。地図データ作成やシステム提供、リスク評価などを共同で実施。行政・企業・大学が一体となって、経営面・技術面・社会的受容性の課題を整理し、将来の交通サービス維持に必要な知見の会得が期待されます。
さいたま市は今後、今回の成果をもとに運行エリアの拡大やレベル4実装のモデル化を進め、全国の都市部に展開できる仕組みを構築したい考えです。自動運転技術が進むことで、運転手不足への対応や地域交通の維持に役立つと期待されており、「市民が安心して利用できる次世代の公共交通」の実現が期待されます。

