照明付ビーコン活用でロボットを効率的に│パナソニック エレクトリックワークス社など実証実験

画像:パナソニック株式会社 エレクトリックワークス社より引用

パナソニック株式会社のエレクトリックワークス社は2025年10月8日、警備や点検を行うロボットを開発するugo株式会社と協力し、ロボットの動きをより効率的にするためのオフィス実験を2025年9月から始めたと発表しました。

実験は、オフィスビルにて求められているスマートビル(デジタル技術で管理・運営を自動化した建物)構想の実現に向けたものです。内容はロボットの認識機能も兼ね備えた天井設置の「ビーコン付き照明器具」から発信される信号を利用し、ロボットが自分の位置を正確に把握する技術を検証するというもの。従来のロボットは充電器のある「ホームポジション」からの距離で動きを判断していましたが、同社らは照明器具の信号を活用するほか、位置情報をスマートビル全体の地図と連携し他のロボットと共有することで、より広い範囲や複雑な環境においても安定的な動作が期待されます。

実験は2025年12月まで続けられ、ロボットと照明を組み合わせた新しい建物運用の形を探る予定です。将来的には、ロボット同士が地図を共有し、人の動きや室内環境に合わせて自律的に行動するスマートビルの実現が期待されます。パナソニックとugo社は、こうした取り組みを通じて、より快適で省エネルギーなオフィス環境づくりを進めていく考えです。

参照スマートビルに向けた照明設備連携によるサービスロボット運用効率向上のオフィス検証を実施|パナソニック株式会社 エレクトリックワークス社