CO2排出ゼロで最大100キロ走行可能、敦賀市が水素自転車実証実験

画像:敦賀市より引用

敦賀市(福井)は2025年10月、水素による発電を活用した電動アシスト自転車「水素自転車」を使ったシェアサイクルの実証実験を発表しました。

水素自転車は、愛知県刈谷市の自動車部品メーカー・トヨタ紡織が開発を進めている次世代型のアシスト自転車です。本体に水素タンクを搭載し、水素と酸素の化学反応によって発電する仕組みが採られています。発電時に二酸化炭素を排出しないだけでなく、1回の充電で最大100キロ走行が可能とのこと。通常の電動アシスト自転車と同様の性能を持ちながら、バッテリー寿命は約10年と長寿命化が図られています。

敦賀市は今回の実験を期間は10月25日、26日、31日、11月1日の4日間、敦賀駅前の交流施設「オルパーク」にて実施する計画です。車両は4台あり、市民に試乗してもらいながら走行データを収集し、水素エネルギーの実用化や普及に向けた取り組みを進める計画とのこと。いっぽう、トヨタ紡織は2028年~2030年の製品化を目標として、実証実験をスタートする計画です。

参照水素自転車のシェアサービス実証|敦賀市