ボストンダイナミクス社、ヒューマノイドロボットを米国の先進製造現場に投入

画像:Boston Dynamicsより引用

韓国・現代自動車傘下の米国法人Boston Dynamics(ボストン・ダイナミクス)社はこのほど、米国における現代自動車の製造現場に、ヒューマノイドロボット「アトラス」を本格導入する旨、発表しました。次世代のスマートファクトリー実現に向けた実証的な運用が始まります。

アトラスは、ボストン・ダイナミクス社が手がける、全電動式のヒューマノイドロボットです。同社は従来より産業用の4足歩行ロボット「spot」などを開発してきましたが、並行するように人型のヒューマノイドロボットの開発も加速。近年公開された映像では、走行のみならず這う・跳ぶ・側転するなど高い運動性能を披露し話題を呼んでいました。

同社が明かした投入先は、アトラスを現代自動車グループが米ジョージア州に新設した最先端の生産拠点「Hyundai Motor Group Metaplant America(HMGMA)」です。HMGMAでは既に多数のspotが投入され、設備点検や検査業務を担っていますが、さらにアトラスの投入により、部品の仕分けや重量物の運搬といった人間にとって負担の大きい作業の負担軽減が期待されています。

同社は将来的に、ロボットが人工知能と連携しする物理的AIへの発展も視野に入れています。産業用ロボットにおいては、現場での判断力や推論能力の向上により、複雑な状況判断や柔軟な対応の実現が期待されています。

参照Boston Dynamics & Hyundai Motor Group Expand Collaboration to Drive Mobility Manufacturing & Innovation|Boston Dynamics

ボストン・ダイナミクス