画像:PR TIMES(横浜市)より引用
横浜市は、2025年3月13日、ICT技術を活用した交通量調査の実証実験完了を発表しました。
実証実験は長年、臨時雇用による人手が担ってきた交通量調査をAIに代替するため行われました。従来の調査では慢性的な人手不足や集計作業の煩雑さが課題となっており、これらを効率化することも目的です。実験は2024年7月より、岡谷エレクトロニクス株式会社、立山科学株式会社、三井住友海上火災保険株式会社、Intelligence Design株式会社とも共同で行われました。
実験の内容は、LiDAR、カメラ映像のAI解析、ドライブレコーダーのGPS走行データなどのデジタル技術を用いて、交差点における方向別・車種別の交通量を測定するというものです。各技術の精度確認として、人手による観測結果とも比較検証を実施しました。
実験結果は、LiDAR技術が95%以上の精度を達成するなど広域的な精度の高さが強みとして示されました。また、カメラ映像のAI解析技術は約90%以上の精度を記録し、簡易で安価に調査可能であることも示されました。一方、ドライブレコーダーのGPS走行データを利用した手法は、現時点では精度が十分でないなど、課題が残る形となりました。
横浜市は、これらのICT技術がコスト削減や効率化に寄与すると評価し、2025年度以降、交通量調査のICT化を進めていく計画です。ただし、実用化には技術面や費用面での課題もあり、今後も継続的な改善や動向把握を続け決定する方針です。
参照【YOKOHAMA Hack!】「交通量調査のICT化」の実証実験を完了しました!|PR TIMES(横浜市)

