画像:TOPPAN株式会社より引用
TOPPAN株式会社は2025年3月19日、北杜市(山梨)、エアロダインジャパンとともにAEDを搭載したドローンによる自律飛行の実証実験の実施を発表しました。
TOPPAN社によると、実験は2025年3月10日~3月12日の3日間にわたり実施されました。内容は消防署から離れた北杜市内の中山間地域で心肺停止患者が発生した状況を想定し、AEDを搭載したドローンが自律飛行で救急現場までAEDを迅速に配送するというもの。離発着には精密着陸を支援するハイブリッドToF®センサーを取り入れ、電線などを回避しつつ、ドローン配送による有効性の検証を目的に行われました。
実験は119番通報と同時に、地域内のドローンポートからドローンが自動的に離陸し、患者のいる民家へ直接AEDを届ける形式で行われました。目的地は最大で6.2キロメートル離れていたものの、ドローンは時速約50キロで飛行し、約10分で到着。同時に出動した救急車が同じ場所に到着するまで約40分を要したことから、ドローン配送の有用性が明確に示された形です。
TOPPANグループは今後、さらなる技術的課題の解決を進め、2027年までにAEDドローンの社会実装を目指すとしています。
参照山梨県北杜市・TOPPANグループ・エアロダインジャパン、へき地医療支援を目的としたAEDドローンの実証実験を実施|TOPPAN株式会社

