葛飾区で住民対応をAIが推測し職員をサポートする実証実験、2026年より本格導入予定

東京・葛飾区は2025年9月28日、区役所の窓口業務の効率化を目的に、生成AIを活用した実証実験を実施しました。

実験内容は音声認識技術とAIの推論を利用して、会話内容から必要な回答や根拠となる法令を表示するという内容です。一部窓口において訪れた区民と職員の会話を音声認識し、生成AIが回答案や資料を端末画面に表示。職員が画面を確認しながら案内を行うことで、迅速化な対応を取ることが可能となります。

葛飾区では、窓口業務に習熟した団塊世代の職員が定年退職を迎えることで、対応に時間がかかるケースが増えているという課題を抱えていました。区はこうした事情から生成AIを活用した実験を繰り返しており、2025年度から一部窓口への本格導入を予定している、とのこと。区によると、音声認識機能を備えた生成AIを窓口業務に正式導入するのは全国の自治体で初めてとなる見通しです。

参照東京・葛飾区 窓口業務効率化へ 生成AIを使った実証実験|NHK NEWS WEB