水上ドローンで密漁防止、鎌倉市が全国初の実証実験

画像:鎌倉市より引用

鎌倉市は2025年1月より、湘南漁業協同組合鎌倉支所、株式会社Oceanic Constellations、株式会社斉藤建設と連携し、全国初の水上無人機を活用した密漁防止の実証実験を開始する旨、発表しました。

鎌倉市によると、実験は2024年12月25日に締結された協定によるものです。内容は小型水上無人機が海域を巡回し、密漁器具の位置を特定する仕組みを検証するもので、導入される水上無人機は全長約3メートルのボート型ドローンとなっています。情報によると、ドローンは360度カバー可能な光学カメラ3台とビーコンのほか、人工知能による密漁の位置情報の自動解析や通報する仕組みを支える人工知能を搭載。さらに将来的には、ソナーや赤外線カメラの追加装備も計画し、機能面の充実が図られます。

実験の背景に存在するのは、密猟者による漁業資源への深刻な被害です。市によると、鎌倉市沿岸域では、タコ籠などの密漁器具の設置等が確認されている、とのこと。広大な海での密漁行為を人力で発見するのは難しく、鎌倉市や関係企業は海洋資源の保護や水産資源の持続的な発展について期待を寄せています。

参照鎌倉市・湘南漁協・事業者が協力し、密漁防止新技術の開発へ