HISやローソンなど3者、東京都の店舗でペロブスカイト太陽電池実証実験

画像:PR TIMES(株式会社エイチ・アイ・エス)より引用

株式会社エイチ・アイ・エス(HIS)は2024年12月13日、ポーランドのスタートアップ企業サウレ・テクノロジーズや株式会社ローソンと連携し、次世代太陽光電池と目されているペロブスカイト太陽電池を活用した実証実験の実施を発表しました。

HIS社によると、実験は東京都豊島区の北大塚一丁目にあるグリーンローソンで実施されます。実験の内容はペロブスカイト太陽電池で発電した電力を店内の各種電子媒体にて利用するというもので、具体的には電子棚札で従来のボタン電池の代替として、室内光で発電した電力で商品情報を表示や更新したり、店内広告の紙製POPを電子ペーパー置き換え、発電電力を利用して情報更新を行うとのこと。クリーンエナジーである太陽光電力を利用して、店舗運営におけるエネルギー効率の向上と省資源化を目指すという内容です。

実験にはHIS社が出資し、独占販売権を持つ、ポーランドのサウレ・テクノロジーズ社開発のペロブスカイト太陽電池が導入されます。ペロブスカイト太陽電池とは、ペロブスカイト結晶構造を持つ化合物を発電層に用いた次世代型の太陽電池。太陽光だけでなく室内光からも発電できるほか、フィルム状の薄型加工も可能なため、設置場所を選ばず、軽量で柔軟性が高い特長を有しています。

HIS社らは、実験結果を通して小売業界におけるエネルギー効率の改善とカーボンニュートラル社会の実現への貢献を述べています。3社は、ペロブスカイト太陽電池のさらなる可能性を探りながら、日本市場での普及促進を目指すとのことです。

参照HIS×ローソン フィルム型ペロブスカイト太陽電池を用いた実証実験について