愛知県、ZMP製の自動配送ロボット「デリロ」で公道物流実証実験

画像:愛知県より引用

愛知県は2024年12月5日より、名古屋市中区の栄地区にて国内ロボットベンチャーのZMP社製自動配送ロボット「DeliRo®(デリロ)」によるラストワンマイル配送実証実験を実施しています。

愛知県による実験は、物流人手不足や配送コスト上昇といった社会課題の解決に向け、自動配送ロボットの活用を目指したものです。実験内容は隣県の岐阜県から栄地区まで輸送されたイチゴを積載し配送先まで届ける、ラストワンマイルを担うというもの。同様の実験は全国で複数行われていますが、愛知県は公安委員会に届出のもと、遠隔監視による自律走行でデリロを公道走行させ、目的地のホテルまで無事配送に成功する様子を公開しました。

配送ロボットとして採用されたデリロは、ロボットベンチャーである株式会社ZMPが開発した自律配送ロボットです。最大時速6キロで自律走行できるほか、AIが周囲の人や障害物を認識し、速度調整や一時停止にも対応。さらに遠隔監視システム「ROBO-HI®(ロボハイ®)」により、緊急時はオペレーターによるマニュアル走行も可能など、日本製らしく安全性に優れた特徴を有しています。

愛知県は、実証実験で得られた知見を基に、自動配送ロボットの事業化に向けた課題や法制度を整理、社会実装を目指す方針です。

参照「自動配送ロボットの公道走行によるラストワンマイル配送実証実験」を実施します