豊橋市、エストニアの自動運転バス「MiCa(ミカ)」で中心街実証実験

画像:PR TIMES(豊橋市)より引用

豊橋市(愛知)は2024年12月13日、自動運転バス「MiCa(ミカ)」による中心市街地の公道実証実験開始を発表しました。

豊橋市によると、実験はBOLDLY(ボードリー)株式会社との業務委託契約により実施され、豊橋駅前やまちなか図書館など計6カ所のバス停を結ぶ約3キロメートル(約30分)の周回ルートを、10日間にわたり運行するという内容です。市民の予約乗車も含めて実証を行い、自動運転バスの安全性や社会受容性を検証する計画とのこと。なお、実験の事前予約枠は既に満席となっており、市民の関心の高さが伺える状況です。

実験に投入される自動運転バス「MiCa(ミカ)」は、欧州エストニアのAuveTech(オーブテック)社製の車両です。7つのLiDARセンサーや8つのカメラなど優れた認識装置を有した車両で、低速環境下でレベル4走行に対応しているとのこと。ただし、豊橋市では安全上の理由から、オペレーター搭乗によるレベル2環境で実験が行われます。

豊橋市は、人手不足や少子高齢化問題による将来的なドライバー不足に対応するため、自動運転バスの導入を新たな手段として検討しています。実験においては、導入の可否や法制度上の課題点、技術的・運用的な問題点を洗い出し、市民にとって利用しやすい次世代型公共交通モデルの確立を模索する方針とのことです。

参照愛知・豊橋駅前など中心街で自動運転バスの実証実験をスタート