画像:トモイク株式会社より引用
トモイク株式会社は2024年9月10日、中央大学と共同研究により開発した「AI保育士」による子育てサポート実証実験にて、参加した母親の約75%がAI保育士の品質を肯定的に評価した旨、発表しました。
トモイク社による実験は、参加者となる母親を性格診断結果や子供の年齢に基づき3つのグループに振り分けて、特定のグループにAI保育士と潜在保育士(資格を有しているが就業はしていない層)が子育てに関するアドバイスや情報交換を提供するという内容です。実験中、AI保育士や潜在保育士が発話頻度を変えることで、母親らの心理状態や満足度の変化が測定し、与える影響を計測しました。
トモイク社は実験について、概ね肯定的な結果を公表しています。説明によると、実施後にAI保育士が積極的に関与したグループでは、母親の情緒的消耗感や疲労感の顕著な減少が確認されたとのこと。さらにAI保育士がグループで頻繁に発話したところ、母親の育児に対するストレスやうんざり感の軽減が確認されたとしています。
AI保育士に対するアンケートも、概ね肯定的な結果となりました。実施後に同社が母親らにアンケートを取ったところ、75%がAI保育士の対応を「良かった」と評価しているとのこと。特に同社のAI保育士が「すぐに返信をくれること」や「必要なときにすぐに相談できる安心感」が評価につながったと発表。自動化された応答であっても、ていねいなコミュニケーションを取ることで、子育てへの精神的なサポートに繋がる可能性が示されました。
参照トモイク株式会社、中央大学の共同研究にて 「AI保育士」が母親の子育て疲労感を軽減することを確認〜日本心理学会第88回大会にて発表〜

