画像:横浜市より引用
横浜市は2024年9月18日、次世代太陽光電池と目されているペロブスカイト太陽電池を市庁舎アトリウムに設置し実証実験を行う旨、発表しました。
ペロブスカイト太陽電池は、発電効率の高さと軽量さを併せ持つフィルム型の太陽電池です。屋根はもちろん都市部のビルや住宅の窓など、従来の太陽光パネルが設置しづらい場所にも導入できるため、人口集中傾向の強い日本では高い有用性が期待されています。さらに主原料であるヨウ素は日本が世界生産第2位を占めており、国内のヨウ素資源の豊富さがこの技術の普及を後押しする要因となっています。
横浜市は今回実験で、市庁舎アトリウムをはじめ、鶴見区役所や北部第二水再生センターなどにペロブスカイト太陽電池等次世代エネルギー電池を設置する計画です。実験に選定されたのは東芝エネルギーシステムズ株式会社やAGC株式会社、東京電力エナジーパートナー株式会社などの事業者で、各社は実験を通して、発電性能や耐久性などを検証し、技術開発の推進を図る予定です。
横浜市による実験は、2030年の温室効果ガス排出50%削減、2050年の「Zero Carbon Yokohama」の実現に向けた一環として行われます。市は都市部における再生可能エネルギーの普及拡大による、環境負荷の低減やエネルギー自給率の向上を目指しています。
参照横浜市庁舎アトリウムにてペロブスカイト太陽電池の実証実験を開始します

