スマートフォン×人工知能で道路パトロール効率化目指す実証実験│スマートシティ研究所

画像:PR TIMES(株式会社スマートシティ技術研究所)より引用

株式会社スマートシティ技術研究所2024年9月17日、名古屋市の「Hatch Technology NAGOYA」課題提示型支援事業における実証プロジェクトとして、人工知能による路面状況把握による、道路パトロール効率化実験を発表しました。

スマートシティ社が発表した実験は、一般車に取り付けたスマートフォンで道路を撮影し、AIによって舗装路面の亀裂や損傷、区画線のかすれなどを迅速に検知・診断するという内容です。実験に投入されたのは、同社の人工知能技術に、東大大学院の教授が開発した路面評価技術やニチレキ株式会社の舗装管理技術を融合した「GLOCAL-EYEZ」と呼ばれる道路点検クラウドシステムです。車両が撮影した映像を「GLOCAL-EYEZ」の人工知能が解析することで、道路の点検作業を効率化し、効果的な修繕に役立てることを目指します。

同社による実験は、名古屋市の課題提示型支援事業「Hatch Technology NAGOYA」の一環として行われます。名古屋市は「Hatch Technology NAGOYA」において、路面標示の状況把握や効率的な修繕を課題として掲げていました。スマートシティ社はこれに人工知能を活用することで、解決を目指す形です。道路の維持管理はコスト高や正確性など課題が生まれやすく、技術による解決が期待される事業のひとつです。同社による実験は、道路のパトロール全体の効率化が期待されています。

参照スマートシティ技術研究所が名古屋市「Hatch Technology NAGOYA」課題提示型支援事業に係る実証プロジェクトに採択、緑政土木局道路維持課との実証実験を開始