画像：ヤマト運輸株式会社より引用

ヤマト運輸株式会社は2024年9月11日、京セラコミュニケーションシステム株式会社、Packcity Japan株式会社とともに宅配便ロッカー「PUDO」を登載した中速・中型無人自動配送ロボットによる、移動型宅配サービス実験を発表しました。

ヤマト運輸によると、実験は北海道石狩市で2024年9月11日より開始が予定されています。内容は「PUDOステーション」を搭載した無人自動配送ロボットが、ヤマト運輸の個人向け配送サービス「クロネコメンバーズ」会員向けに住所近くまで届けるというもの。ロボットは走行時、遠隔監視下で移動しますが、特定条件下においては遠隔操縦による切替も可能で、ユーザーの指定した住所に向かいます。なお、到着後は通常の「PUDOステーション」同様、非対面での受け取りが可能です。

3社は実験の背景として、EC市場の拡大に伴う宅配便の需要増加と、ドライバー不足などの物流業界の課題を挙げています。困難への直面が有力視される物流業界において、無人配送ロボットを用いた配送は、新たな手段として期待されると説明。利便性向上や物流の効率化が期待でき、特にラストワンマイル配送における解決策として検証を進める方針です。なお、将来的には、無人自動配送ロボットを実用化し、持続可能な未来の物流サービスの実現を目指すとしています。

参照車道を走行する無人自動配送ロボットにオープン型宅配便ロッカー「PUDOステーション」を搭載した移動型宅配サービスの実証実験を北海道石狩市で開始