相互評価システムで仮想通貨を配布│UPBONDと鹿島建設が実証実験

画像:株式会社UPBOND(PR TIMES)より引用

株式会社UPBONDは2024年9月11日、鹿島建設株式会社と共同で仮想通貨のステーブルコインを利用し建設現場の効率化を目指す実証実験を開始しました。

UPBOND社によると、実験はWeb3技術とブロックチェーンを活用した相互評価システム「GOヘイ!」を技能労働者に提供し、お互いに評価し合うことで現場の能率化を図るという内容です。「GOヘイ!」で評価された労働者にはアプリ内でポイントを受け取りますが、獲得ポイントは「JPYC」と呼ばれる仮想通貨に変換可能になる予定とのこと。JPYCは日本円の価値と連動するステーブルコインで、将来的には現金同様に使用できることが期待されています。

UPBOND社らの実験の背景には、2024年の労働法改正による労働時間の制限強化が影響しています。改正により技能労働者の賃金減少が懸念されるため、インセンティブを提供し、モチベーションの向上を目指すとのこと。同社らは実証実験で得たフィードバックを元に、システムの改善や実験の継続を目指すとしています。

参照株式会社UPBOND、鹿島建設と建設業界の現場における処遇改善と運営の効率化実証実験を実施