画像:KDDI株式会社より引用
KDDI株式会社と日本航空株式会社は2024年6月28日、1人のオペレーターが3機のドローンを同時に操り、防災用品・食品などを目的地に配送する、1対多運航実証実験に成功したと発表しました。
実験は2024年5月、埼玉県秩父市吉田地区の異なる2ルートで行われました。実験に用いられたドローンはタテヨコ約2mほどで最高時速60km/hを持つ比較的大型なドローン3機。同時に飛び立ったドローンを1人のオペレーターが運航管理システムを駆使して、管理し、目的地へ配送するという内容です。
3機のドローンを同時に監視するのは、一般的には困難であるように思われます。しかし、両社は山間部など人の少ないエリアは自動操縦、有人エリアを飛行する際は手動操縦で対応するシステムを開発。人間とドローンが相互に協力し、配送効率と品質を両立することで、実験を成功に導きました。
KDDIら今回の実験結果を踏まえて、ドローンによる物流配送のい確立を目指す計画です。物流業界が抱える労働力不足や社会インフラの老朽化、地域の過疎化や高齢化に対応すべく、実用化を目指すものと見られます。
参照KDDIとJAL、遠隔操縦者1名でドローン3機を同時運航することに成功