画像:藤井寺市より引用
大阪府藤井寺市は2023年11月24日、市が職員約360人を対象に実施していた「チャットGPT」の実験結果報告を公開しました。
藤井寺市が実施した実験は、生成AIを活用した行政業務の効率化を目的としたものです。内容はチャットGPTをベースにしたモデルある、シフトプラス社の「自治体 AI zevo」やトラストバンク社の「LoGoAI アシスタント bot」を導入するというもので、職員約360人を対象に2023年7月~2023年11月にかけ実施しました。
藤井寺市では、実験AとB、2つの日程において、前期と後期の各2期に分割しヒアリングしました。結果は非常にポジティブなもので、A日程の第一期間では参加者の約55%がAIの回答が「おおむね適切」としていましたが、第二期間ではこれが約71%に増加。また、B日程においても、第一期間参加者の約78%がAIの回答に満足し、第二期間では約95%が満足したと回答しました。さらに参加者のうち90%超が「今後も使い続けたい」と回答しています。
実験の成果は導入から時間が経つにつれ、AIを高いパフォーマンスを発揮することを示しています。背景にはAI活用に対する職員の習熟が影響しており、使い手がAIに慣れるほどに有用性が増すことが推定されます。
なお、藤井寺市では、実験結果を活かし、より効果的な市政運営を目指すとのことです。

