画像:ARAV株式会社より引用
東大発スタートアップのARAV株式会社は2023年11月27日、NTTコミュニケーションズ株式会社とともに約400km離れたコックピットから除雪車を遠隔操作する実証実験を実施しました。
ARAV社によると、実験は千葉県柏市にあるKOIL MOBILITY FIELDに設置した除雪車を、宮城県仙台市のNTTドコモ東北ビルに設置されたコックピットから遠隔操作するというものです。除雪車とコックピットは約400kmも離れていますが、映像伝達にはソリトンシステムズが開発した遠隔操作用パッケージ「Zao SDK」を、通信処理にはインターネットを経由せずに通信処理を行う「docomo MECⓇ」を導入。低遅延かつ高セキュリティ環境での運用に成功しました。
同社はまた、NTTが提供する高精度位置情報測位サービス「Mobile GNSS」やIoTデバイスにおける通信処理に関係する「IoT Connect Gateway」等を用いて、除雪車の位置データや操作データの蓄積及び可視化。操作性を向上すると同時に将来的な自動運転化の実現に向けた機械学習データも収集したとしています。
両社は今後について「除雪作業のユースケースにおける必要な技術的要素や学習データなどをブラッシュアップしながら自動運転実現に向けて取り組む」と説明。除雪業務の省力化や効率化が期待されます。
参照NTT ComとARAV、約400km離れた場所から除雪車を遠隔操作する実証実験を実施