広島県神石高原町は2023年11月、物流会社、ドローン配送サービスを提供する企業と共同で、日用品の購入に課題を抱える高齢者などを対象にした、ドローンによる空中配食実験を開始しました。
実験は、特別養護施設で調理された高齢者向けのお弁当を、ドローンによって積み込み、郊外の町まで郵送するというものです。対象地区は拠点から約8キロ離れていましたが、これを約18分で運送。到着時、お弁当は暖かく、形も崩れていない状態を保ちました。
実験現場となった神石高原町の小野地区は、高齢者が多くスーパーが存在しない、日本の典型的な過疎地です。町はこれまで陸運を利用した配食サービスを提供していましたが、ドライバーの確保が課題となっていました。
ドローン配送はペイロードに制限があり、あまり大きな荷物は運搬することができません。しかし、食品や日用品などを個人に配送する程度であれば十分に対応できるため、活用が期待されています。

