画像:NTTドコモグループより引用
NTTドコモグループは2023年8月21日、株式会社NTTドコモ、NTTコミュニケーションズ株式会社、NTTコムウェア株式会社の3社で、大規模言語モデル(LLM)を活用した生成AIを社内業務にて導入するための実証実験を開始しました。
生成AIはOpenAI「ChatGPT」など問題解決力に優れ高度な対話をこなす人工知能ソフトウェアです。しかし、従来の生成AIには「ChatGPTほどの性能を発揮できない」、「入力情報が漏えいする可能性」など複数の課題がありました。
今回同社ら導入するAIは、こうした問題を解決するため、NTTドコモが開発した「LLM付加価値基盤」と呼ばれるプラットフォームです。同社によると「LLM付加価値基盤」ではプロンプト入力前にデータファイルを投入すると、その後の質問に対してデータファイルを参照し、より適切な回答を生成することが可能とのこと。さらにフィルタリング機能により、吉備情報が外部流出する事態を防ぐことも可能です。
同社は実験を通してまずは社内業務で活用する計画です。専門性の高い質問に対応したデータも与え、利便性や回答の正確性など実用面を検証。将来的にはユーザー応対業務など対象範囲の拡大を目指すものと見られます。
参照生成AIを活用した業務のDX推進および付加価値サービス提供に向けた実証実験を開始