翻訳文が透明の空間に浮かび上がる、西武鉄道が翻訳ディスプレイ実証実験

画像:西武鉄道株式会社より引用

翻訳文がリアルタイムで透明のディスプレイに浮き上がる、近未来感漂う新サービスが西武新宿駅に登場です。西武鉄道株式会社は2023年7月5日、訪日外国人観光客受け入れ体制の強化を目的として、透明ディスプレイ型の翻訳システム「VoiceBizⓇUCDisplay」の実証実験を発表しました。

「VoiceBizⓇUCDisplay」は凸版印刷株式会社が開発したシステムです。運用は透明のスクリーンディスプレイを通して行われ、話者の音声を自動で認識し、英語、中国語など12言語に翻訳し、リアルタイムで表示する能力を有しています。翻訳システムはNICT(情報通信研究機構)が開発した精度の高い翻訳エンジンを搭載しており、自然な会話の成立が期待されます。

西武鉄道は西武新宿駅の特急券売り場横でディスプレイの活用方や有用性、特有単語の翻訳精度、対面でのコミュニケーションの有効性などを検証するとしています。実証実験期間は2023年7月10日~2023年9月末が予定され、社会実装が検討されるとのこと。コロナ対策緩和以降、訪日外国人の増加が期待されていますが、アプリや登録認証なしで利用できる本サービスは利便性が高く、多くの需要が期待されます。

参照西武新宿駅にて翻訳対応透明ディスプレイ実証実験を開始します/西武鉄道株式会社