塩味を1.5倍強く感じる!キリンのエレキソルト、ソフトバンクで実証実験

画像:キリンホールディングス株式会社より引用

キリンホールディングス株式会社は2023年5月、電波により塩味を強く感じさせる「エレキソルト」デバイスの実証実験を、ソフトバンク本社の社員食堂にて開始すると明らかにしました。

キリンによると、エレキソルトは同社と明治大学が開発した、独自の電流波形による味覚刺激機能を持つ食器型デバイス(お椀やスプーン、箸など)です。デバイスには0.1~0.5ma程度の微弱な電流技術が盛り込まれ、これを使用して食事をすることで、通常の約1.5倍ほど塩味を強く感じることが可能です。

同社は今回、ソフトバンクの社員食堂で実験を行う計画です。

内容は被検者にエレキソルトデバイスを提供し、通常より塩分を減らしたメニュー3品(あんかけ炒飯など)を食べてもらうというもの。キリンは実験結果を分析し、商業化を目指すとしています。

減塩食は健康への配慮が必要となる中高齢者を中心に多くの需要があります。一方で塩味が薄くなるため食事としての魅力が減り、味の工夫が課題となっていました。エレキソルトデバイスが新たな解決策となるか、期待が寄せられています。

参照ソフトバンクの社員食堂で、「エレキソルト」デバイスを用いた実証実験を実施