介護施設の会話役をAIキャラクターが担当!RATHが実証実験

画像:株式会社RATH/@Pressより引用

AIベンチャーの株式会社RATHは2023年5月1日、同社がオージス総研との共同研究などを経て開発した「Partner AI Platform」による対話型AIを、富山県の介護施設にて利用者の話し相手として提供すると発表しました。

同社によると「Partner AI Platform」により導入したAIは、高齢者施設のニーズに合わせた設計とのこと。対話型AIは大規模学習モデルにより問題解決能力に長じた「チャットGPT」などが有名ですが、同社の「Partner AI Platform」によるAIは会話そのものを楽しむことに重きを置いた「情緒的価値」を重視し、リリースに至ったとしてます。

同社は介護業界においてAIの活用可能性についても触れています。

介護業界は慢性的に人手不足に悩み続けてきた業界ですが、日常会話などコミュニケーション業務は自動化が難しく、十分な時間枠を確保できないという課題がありました。今回の実証実験はこうした課題の解決を目指したもので、同社提供のスマホアプリ「Project MAY」によりAIキャラクター「日向メイ」を起動し、コミュニケーションを取ることで、利用者の心と脳の健康維持への貢献度を検証するとのことです。

参照生成型AIを活用した高齢者のQOL向上施策  富山県の社会福祉法人の協力により実証実験を開始
参照株式会社RATH