米国で自動運転車が交通違反、警察の制止振り切り逃走のような動き

米国テック系メディアThe Vergeは2022年4月12日、米国自動車会社ゼネラルモーターズの子会社であるクルーズ社が運用する自動運転車が交通違反を犯した上、警察の取り調べ中に逃走を図る事案が発生したと明らかにしました。

情報によれば、サンフランシスコの市街地で警察官がパトロール中、無灯火のまま走行する車両を発見し制止したところ、車両がクルーズ社が試験運用している無人タクシーであると判明。しかし、自動運転車であるため中には誰も乗車しておらず、ドアにもロックがかかっていたため、警察官がパトカーに戻ったところ、無人タクシーが逃走を図るかのように走行したとのことです。

事態に気づいた警察官は無人タクシーを追走し、再び制止しています。その後、クルーズ社のリモートオペレーターと連絡を取り対処したとのことです。

原因解明に向け調査か

一連の事案はSNSにアップロードされており米国を中心に騒ぎを起こしています。同国では無人車両のテスト走行が多数実施されていますが、交通違反となるケースは少ないようで、警察官も対処に慣れていない様子でした。

無灯火走行の原因は、記事公開時点でハッキリとはわかっていません。自動ヘッドライト機能が無効になっていた、周囲の暗闇を認識できなかったなどが考えられるとのことで、今後原因解明が進むものと見られます。

参照:Here’s what happens when cops pull over a driverless Cruise vehicle/The Verge