画像:メタバース推進協議会より引用
ANAホールディングスや三菱商事など20社以上が参画し、東京大学名誉教授・解剖学者の養老孟司氏が代表理事を務めるメタバース推進協議会が2022年4月18日、東京都港区にて設立記者会見を開きました。
メタバース推進協議会はメタバースの社会的な役割の研究などを目的に任意団体として活動した後、2022年3月には社団法人として設立された組織です。発表によると、今後は日本国内のメタバースに関わる文化圏や経済圏のあり方を検討するほか、ビジネスとして普及させるためのルール作りやガイドラインの策定を目指すとのこと。
当面は参画組織による市場動向の把握などから着手する見通しで、個別テーマに応じてプロジェクトの組成や業界としての意見集約・周知などを実施するほか、関連法のあり方を研究したり、政策提言なども行っていく予定とのこと。インターネット最後のブルーオーシャンとも言われるメタバース空間の国内活用に期待が寄せられています。
メタバースとは?
メタバースとは、インターネット技術を駆使して仮想空間を作り出し、現実世界とは異なる世界を構築・運用する技術です。
技術やコンセプト自体は以前から存在していましたが、ユーザービリティや認知度に難があり、伸び悩んでいました。ところが、米国Meta社(旧:Facebook社)がVRデバイス「MetaQuestシリーズ」をリリースしてから、ユーザー数が一気に急増。国籍問わず使用できる仮想通貨やNFTとの相性も良く、独自の経済圏を築く動きも見られます。
メタバースは使い方次第で、さまざまな運用が可能です。例えば、仮想空間上に店舗を築き様々なサービスを展開したり、専用のワーキングスペースを構築し仕事をしたり、VR形式でのオンライン会議を開いたりと、没入感の高さを活かしたさまざまな使用法が生み出されて続けています。
参照:一般社団法人メタバース推進協議会
参照:メタバースに関わる新たな文化圏、経済圏の在り方を検討する「一般社団法人メタバース推進協議会」設立のお知らせ/PR TIMES