NECと大阪メトロ、マスク着用でも決済できる認証技術の実証実験

画像:日本電気株式会社(NEC)より引用

日本電気株式会社(NEC)は2022年4月4日、マスクを着用した状態での顔認証決済システムの稼働状況を実験するため、大阪メトロと共同で梅田駅構内にポップアップ型販売店舗「Metro Opus 梅田店」をオープンしました。

顔認証技術自体は目新しいものではありませんが、従来の認証技術は精度の問題からマスクなどにより顔の一部が被覆すると正常に認識できないケースがありました。ところが、NECは顔だけでなく、虹彩(瞳のレンズ部分)や声、耳音響などをニーズによって使い分ける認証技術「Bio-IDiom」取り入れることで、マスクを着用していても、個人を認識し決済に繋げることが可能とのこと。

「Bio-IDiom」は既に米国NISTによる顔認証ベンチマークを最高水準を取得するなど高い精度を誇っている技術です。NECと大阪メトロは、先進技術を駆使した新たなサービス開発を目指すものと見られます。

事前登録で利用可能に

大阪メトロによりますと、今回の実証実験は2022年4月11日~2022年12月25日の約6カ月に渡り実施される予定です。導入店舗の「Metro Opus 梅田店」は大阪メトロが直営する販売店で、週替わりので各種食品やグッズなどを販売する店舗とのこと。実験対象となる顔認証決済は専用サイトに事前登録することで利用可能となるもので、期間中は一般ユーザーも参加できます。

参照:NEC、Osaka Metroのポップアップ型販売店舗において、マスク対応顔認証決済の実証実験を共同で実施/日本電気株式会社