画像:一般社団法人MASCより引用
一般社団法人MASCは2021年6月、中国の自律型航空機開発企業・EHangホールディングス株式会社から入手した空飛ぶクルマの屋外における国内初の無人飛行に成功したと明らかにしました。
MASCによると、今回飛行許可を得た「EHang216」と呼ばれる機体です。全長5.61メートル、高さ1.74メートルの機体に16個のプロペラを取り付けたもので、220kgほどの積載が可能とのこと。既にアメリカやカナダなど複数の世界でテスト飛行に成功した実績も有しています。
実験は国土交通省の許可を得て、岡山県笠岡市で行われました。当日、現地は雨が降りしきるなど悪天候に見舞われましたが、離陸から5分間の飛行にわたり、終始安定した飛行に成功。現場は実験の成功に沸いたとのことです。
空輸技術の産業化目指して
MASCは今回の実験の意義として物流業界における新たな局面を挙げています。
現在、世界各国でドローンを活用した物流開発が進んでいますが、日本国内においてもようやく、空輸の産業活用に向けたロードマップが公表されるに至りました。
MASCはこうした背景を受け、空飛ぶクルマを空の移動革命を担う成長産業と認識しているとのこと。空輸技術をはじめとした、さまざまな先進サービスの社会実装を目指すとしています。
参照【空飛ぶクルマ】 EHang 216 が日本の試験飛行許可を取得し、日本での初飛行に 成功

