医療従事者に空から牛丼を配送実験|株式会社エアロネクスト

画像:株式会社エアロネクストより引用

株式会社エアロネクストは2021年6月10日、神奈川県や宅配代行の出前館や牛丼チェーン店の吉野家とともに、ドローンを使って牛丼を配送する実験を行ったと発表しました。

情報によると、実験は神奈川県横須賀市にある配送拠点から、横須賀市立市民病院の医療従事者に牛丼を届けるというものです。配送拠点と病院は直線距離で15キロほど離れていましたが、ドローンは海上を飛行するなどして約5分ほどで、医療従事者に届けることに成功したとのこと。

エアロネクストは今回の実証実験について、「空の産業革命に向けたロードマップ2020」
に記載される有人地帯での目視外飛行解禁(レベル4)に向けたものと説明。ドローンの定期配送の実現を視野に入れたものとしています。

構造設計技術により高い配送品質を実現

株式会社エアロネクストによると、同社は今回の実験で実証実験を統括したほか、独自安定技術搭載ドローンおよび技術者を提供しています。

同社が導入した技術は「4D GRAVITY」と呼ばれる、重心を常に中心に据えることで安定性向上に向けた、構造設計技術です。実験に用いられた機体は積載重量5キロで往復20キロ航行できる大型のものですが、海沿いの強風環境下においても中身の牛丼をこぼすことなく、配送に成功したとのこと。

同社は今回実験で、配送品質の高さの実証に成功したと評価。将来的な空輸配送サービスの実現に、期待感を示しました。

参照日本初、医療従事者への温かいランチのオンデマンドドローン配送サービス の実証実験を神奈川県横須賀市で実施