富山大学らドライアイスを使った天候コントロール実証実験、将来的はドローンの可能性も

富山大学や千葉大学、富山県立大学などの研究チームは2026年3月2日、富山湾の上空で行った「ドライアイスを使った雲の制御実験」の結果を富山市で発表しました。

ドライアイスを雲の中に入れると水の粒が集まりやすくなり、雨が降るきっかけになると考えられています。海の上で先に雨を降らせることで、雨雲が陸地に近づく前に弱まり、大雨による被害を減らすことが期待されています。

チームが実験を実施したのは2026年1月のことです。富山湾に近い入善町の沖合の上空で名古屋空港から小型の飛行機が飛び立ち、上空で約30キロのドライアイスを雲に向けて散布すると、上空およそ2,500メートル付近に雲が発生したことが確認されました。ただし、成長している雲を正確に見つけてドライアイスをまくことは難しく、チームは観測データの精度の向上を課題と位置づけています。

実験では飛行機を使用した散布ですが、離陸から散布まで時間を要します。このため、チームはより素早く対応できる方法としてドローンの可能性も検討しています。チームは2050年ごろまでに雨雲をコントロールする技術の実現を目標とし、豪雨災害の対策につながる技術の確立を目指しています。

参照ドライアイスで雲を制御 実験結果を報告 富山大などの研究チーム|KNB