画像:福井工業大学より引用
福井工業大学は2025年12月9日、福井県済生会病院とともに、がん患者の心理的支援と医療連携の精度向上を目的とした対話型AIケアボットの実証実験を発表しました。
実験は進めており、生成AIとLive2D技術を用いた女性医師アバターががん患者と対話し、心理的な支援を行うという内容です。実験には60歳未満から90代までの10人のがん患者が参加し、AIケアボットとの30分間の対話を行いました。AIは全国約4,000人のがん患者の相談データや、同院が保有する治療情報が組み込んだモデルであり、患者の質問に対して生活指導や体調管理の助言を返すことが可能とのこと。医師との対面を必要としないため、相談の心理的負担が軽減される点などが期待されています。
今回の実証では、AIとの対話を通じて患者の状態把握や緊急対応の要否を評価できる見通しが示されました。今後の医療連携に活用できる可能性が確認された、とのこと。実験は2026年3月までに約50人を対象に行われ、結果をもとにAIの精度向上を図り、来年度からの本格運用を目指す方針です。
参照がん患者さんに寄り添うAI(対話型ケアボット)の実証実験を実施しました!~福井県済生会病院・福井工業大学|福井工業大学





