病院と連携し肥満症治療支援の実証実験│Ubie株式会社

画像:Ubie株式会社より引用

Ubie株式会社は2025年12月1日、医療法人鉄蕉会亀田総合病院と共同で、AIパートナーを活用した新たな肥満症治療モデルの実装に向け、11月から実証実験を開始したと発表しました。

同社によると、肥満症は高血圧や糖尿病などの健康障害を伴う疾患で、専門的な治療が求められます。しかし国内では「自己責任」という認識が根強く、受診や治療継続をためらう傾向があり、医療現場でにおいても、患者の生活習慣に寄り添った長期的支援が難しいという課題が続いていました。こうした状況を踏まえ、今回の実証ではUbieのAI技術と亀田総合病院の臨床知見を組み合わせ、AIによる新たな支援モデルの構築を図られます。

実験で用いられるAIパートナーは、患者が日常的に抱える食事や運動、治療への不安を対話形式で受け止め、24時間いつでも相談できる環境を提供する、という内容です。医学的根拠に基づく情報提供を行いながら、感情面にも寄り添う設計であり、外来診療では十分に扱えない領域の支援を補完する役割が期待されます。Ubieの事前検証では、行動変容や不安軽減につながったという声が複数確認され、継続的な支援の可能性が示されています。

両者は今後、実証実験で得られた患者の行動変容データを蓄積・分析し、より効果的な支援モデルの構築を目指す方針です。将来的には、医療現場の働き方改革や病院経営の改善など、医療提供体制の強化にもつながる取り組みとしての発展が期待されます。

参照Ubie、亀田総合病院とAIパートナーを活用した肥満症治療における実証実験を開始|Ubie株式会社