画像:PR TIMES(株式会社 アールティ)より引用
株式会社アールティは2025年11月27日、国産四足歩行ロボットの実用化を見据えた新たな研究開発プロジェクトとして、研究開発用モデル四足歩行ロボット「Mujina(ムジナ)」を国際ロボット展2025(東京ビッグサイト ~2025年12月6日)での公開を発表しました。
同社によると、ムジナは巡回、点検、測量といった軽負荷用途を想定した、技術検証を主目的とした研究開発向けの四足歩行ロボットです。開発環境にロボットの各機能をノード化したシステムであるROS 2を採用し、オープンハードウェアとして設計することで、国内企業や研究機関が自由度高く検証やカスタマイズを行えるよう作られています。同社は、ムジナを起点に、大規模敷地向けから室内利用向けまで、用途別に複数サイズの国産四足歩行ロボット展開を目指しています。
米国や中国では現在、人型ヒューマノイドロボット(二足歩行ロボット)の研究開発が盛んに進められる一方で、四足歩行ロボットの実用化の動きも顕著です。しかし、国内の重要インフラや製造現場では、データ管理やセキュリティ、制御系の透明性、サプライチェーンの継続性といった観点から、海外製ロボットの導入に慎重な姿勢も見られます。こうした背景を受け、国内現場で安心して活用できる国産四足歩行ロボットの開発も各方面から進んでいます。
アールティ社は今後、ムジナで得られる技術的知見をもとに、産業用途を意識した国産四足歩行ロボットシリーズの構築と量産化を目指す、とのことです。
参照アールティ、国産四足歩行ロボット実用化プロジェクト始動|PR TIMES(株式会社 アールティ)





