画像:愛知県より引用
愛知県は2025年12月2日、物流分野における人手不足や配送コスト上昇といった社会課題への対応を目的として、2025年12月16日より栄地区の公道にて、自動配送ロボットを用いたラストワンマイル配送の実証実験の実施を発表しました。
愛知県は毎年、小型ロボットによる自動配送実験に着手しています。2025年度は配送エリアを拡大するとともに、国内初となる独立ロッカーを用いた「2カ所連続配送」の定期運行や、配送先への到着通知機能の活用による、配送効率向上の実現に向けた検証が計画されています。
具体的な実験内容は、高速路線バスで岐阜県から栄地区まで輸送された農産物を、自動配送ロボットが周辺の商業施設や宿泊施設に配送する、という内容です。ロボットには独立した複数のロッカーが搭載され、配送先ごとにQRコードで解錠制御することで、1回の走行で複数箇所への連続配送が可能とのこと。また、配送先へロボット到着を自動通知する機能も導入され、無人環境での円滑な受け渡しが検証されます。
実験に投入される機体は、自動配送ロボット「DeliRo®(デリロ)」です。屋内外双方の運用が可能で、カメラやライダーセンサーにより周囲を360度認識しながら最大時速約6キロで走行する能力を備えています。既に多くの実験や実績を積んだ機体でもあり、自律走行を基本としつつ、専用の遠隔監視システム「ROBO-HI® OS」によって離れた場所からの監視や操作が行われます。
今回の取り組みは、都市部における持続可能な配送手段として行われます。愛知県は、長期間かつ複数ルートでの運行を通じて、安全性や社会的受容性、業務効率の向上を検証し、将来的な事業化や他地域への展開につなげる狙いです。なお、実証期間中には自動配送ロボットの走行や連続配送の様子を公開する見学会も予定されています。
参照「自動配送ロボットの公道走行によるラストワンマイル配送実証実験」を実施します 国内初!(※)公安委員会への届出による公道走行で「2カ所連続配送」の定期運行を実施!|愛知県





