画像:柏市役所より引用
柏市(千葉)は2025年12月10日、市の柏の葉地域において「特定自動運行(自動運転レベル4)」機能を備えた自動運転バスによる実証実験の予定を発表しました。
実証実験は、一般車両や歩行者、自転車が混在する一般道において、運転者が関与せずシステムがすべての運転操作を担う自動運転レベル4での走行を実際に行う点が特徴です。単にレベル4相当の機能を搭載しているにとどまらず、道路交通法に基づく「特定自動運行」の許可を取得した上で営業運行に近い形で走行するものであり、千葉県内では初の事例となります。
実験に投入される車両は、いすゞ製の中型バス「エルガミオ」をベースとした自動運転バスです。センサーやカメラを用いて周囲環境や自己位置を認識し、あらかじめ設定されたルートを走行し、加減速や進路判断を含むすべての運転タスクを担うことが可能とのこと。最高速度は時速40キロメートルに設定され、東京大学柏キャンパスのシャトルバスルートの一部で、実際の生活道路を用いた検証が行われる見通しです。
柏の葉地域では2019年より段階的に、自動運転バスの実証実験が進められています。今回の取り組みはその集大成と位置づけられ、柏市は実証を通じて自動運転技術の安全性や実用性を確認するとともに、将来的な公共交通の担い手不足への対応や、持続可能な地域交通モデルの構築につなげたい考えです。
参照【千葉県柏市】千葉県内初!柏の葉地域で特定自動運行(自動運転レベル4)を開始|柏市役所




