松江市で自動運転バス実証実験、既存路線バスの代替可能性も

画像:松江市より引用

松江市(島根)は2025年11月27日、ソフトバンクなどと連携し、内の主要道路を含むおよそ4キロメートルの区間で自動運転バスの実証実験を実施しました。

実証実験に使用されたバスは最大29人乗りで、車体には周囲の状況を把握するためのカメラ11台と、赤外線により距離を把握する機器8台を搭載した車両です。実験は安全上の理由からドライバー搭乗のもと「レベル2」環境で行われましたが、約4.5キロメートルのルートのうち、約4キロメートルを自動運転による走行が行われた、とのこと。見通しの悪い交差点周辺で、電柱に設置した3台のセンサーから情報をバスに送信し、安全に右折できるかを検証するなど、実際の市街地特有の課題検証も行われました。

実験中こそ、状況に応じて運転手が操作する「自動運転レベル2」で行われましたが、松江市は将来的に特定の条件下で運転手を必要としない「レベル4」の自動運転に移行することを目標にしています。試乗会には松江市長も搭乗し、自動運転バスが既存の路線バスを代替する可能性に手応えを示しました。松江市は市民を対象とした試乗会も行う予定です。

参照松江市、自動運転バスの実証実験 27年度「レベル4」認可めざす|日本経済新聞