AIとドローンで密漁行為の自動検出実証実験│関東学院大学

画像:関東学院大学より引用

関東学院大学は2025年8月18日、神奈川県立海洋科学高等学校、横須賀海上保安部、横須賀市と連携し、ドローンとAIを活用した密漁対策システムの有効性を検証する実証実験を横須賀市内で開始すると発表しました。

実験の内容は、開発した密漁自動検知AIを搭載したドローンを密漁多発海域で飛行させ、密漁と思しき行動の検出、通報を行うというものです。関東学院大学の学生が密漁者役となって行動し、AIが不審な人物を自動で検知できるかどうか、その精度と実用性を評価します。検知デモンストレーションを行う計画も盛り込まれています。

横須賀市の沿岸ではアワビやサザエの密漁が後を絶たず、漁業者に深刻な被害を及ぼしています。広範囲にわたる海岸線や夜間の監視は人手によるパトロールに限界があり、水産資源保護の観点から新たな対策が求められていました。こうした状況を踏まえ、関東学院大学の研究に神奈川県立海洋科学高等学校、横須賀海上保安部、横須賀市が加わり、産学官の連携による取り組みが進められています。

実験は2025年8月30日に予定されており、AIとドローンを組み合わせた新しい監視技術の社会実装の試みです。関係機関は今回の結果をもとに精度や運用上の課題を整理し、今後の密漁対策への実用化に向けて検討を進める方針です。

参照ドローンとAIで密漁に挑む!!~実海域における有効性実証実験を開始~ (産学官連携による次世代型密漁対策プロジェクト)|関東学院大学