T2と大和物流、リスク高い住宅建材の自動運転輸送実証実験

画像:株式会社 T2より引用

株式会社 T2は2025年6月18日、大和ハウスグループの大和物流株式会社とともに自動運転トラックを活用した住宅建材および住宅設備の幹線輸送に関する実証実験を2025年7月2日より開始すると発表しました。

実証実験の内容は、大和ハウス工業の奈良工場から神奈川県にある大和物流・海老名物流センターまでの区間を、T2が開発したレベル2の自動運転トラックを使ってドライバー搭乗のもとに走行するというものです。輸送対象となるのは大和ハウス工業向けの住宅用建材や設備で、重量やサイズ、形状が多様な荷物を積み合わせて計4回の輸送を試みます。

実験はの背景にあるのは、トラックドライバー不足の要因たる「2024年問題」への対応です。また、住宅建材は振動や衝撃による品質劣化や破損のリスクが高く、高度な輸送品質が求められるため、貨物を積載した状態で走行し、ルートやリードタイム、想定されるオペレーションパターンの有効性についても確認が行われます。

両社は、今回の実証結果をもとに、まずはレベル2の自動運転トラックによる定期運行の実現を目指しています。将来的にはレベル4自動運転トラック導入に向けた技術開発も進め、輸送対象も拡大の予定とのこと。ドライバー不足が深刻化する中、両社による取り組みは、持続可能な物流体制の確立に向けた重要な一歩と位置づけられています。

参照大和物流と T2、自動運転トラックによる住宅用建材などの幹線輸送を実証|株式会社 T2