画像:株式会社エクレクトより引用
株式会社エクレクト2025年6月16日、広島県と連携し、音声AIを活用し「24時間音声対応」を可能にした行政向け問合せ対応サービス・AI行政フロントサービスの実証実験を2025年6月より開始すると発表しました。
同社によると、AI行政フロントサービスは応答速度1.4秒のスムーズな音声応答を特徴としたもので、24時間365日体制で住民からの問い合わせに対応することが可能です。行政手続きに関する複雑な内容にも文脈を理解して対応できる設計となっており、生活・福祉、防災、健康・医療、子育て・教育といった幅広い分野の問い合わせに応答することを目指します。自動解決率60%以上が目標として掲げられ、今回の実験においても運用環境における自動解決率、住民満足度、職員の業務負荷軽減効果などが検証されます。
実験の背景のひとつとして、現行技術であるのIVR(自動音声応答)やチャットボットに見られる対応の限界が挙げられます。これらは機械的な応答は可能ですが、個別事情に応じた複雑な内容を理解したり、解決することは困難で、行政職員による対応量が課題となっていました。
両者は2025年6月~2026年2月の8カ月間、実験を行う予定です。実験は広島県が主導する「ひろしまAIサンドボックス」プロジェクトの一環として採択されたもので、自治体業務の効率化と住民サービスの質の向上に向けた取り組みが期待されます。
参照エクレクト、広島県と音声AI活用の行政サービス実証実験を開始 〜24時間対応の音声AIで住民問合せの自動化を実現、職員負担軽減へ〜|株式会社エクレクト
参考AI 実証実験の聖地を目指して令和7年度ひろしま AI サンドボックス採択者 20 者を発表|広島県

