画像:walmart公式より引用
米国量販店のwalmartは2025年6月5日、自社のドローン配達サービスを5都市(アトランタ、シャーロット、ヒューストン、オーランド、タンパ)に拡大し、全米5州・100店舗以上での展開を開始する旨、発表しました。
ウォルマート社によると、同社は2021年からドローン配送に取り組んでおり、これまでに15万件以上の配達を実施したとしています。今回の拡大では、米Google系Alphabet傘下のWing社との提携により、FAA(連邦航空局)認可のもと、視界外飛行(BVLOS)による自律飛行型配送を導入した、とのこと。これにより、従来のドライバーやパイロットによる有人輸送からAI主導の無人配送に切り替わり、より高速かつ省力・低コストの配送が可能となった形です。
説明によると、同社のドローンは最大半径6マイル圏内(10km程度)の注文に対応し、生鮮食品や医薬品、家庭用品など日常的な商品の配送が可能です。ドローン空輸は2~3kg程度の軽量貨物の配送に限られますが、スピードは速く、対象地域の顧客は最短30分以内で商品を受け取ることが可能です。ウォルマート社は今後も即時配送の利便性向上を図り、ドローン配達の本格展開を進める方針を示しています。

