画像:姫路市より引用
姫路市は2025年4月11日、AIによる傾聴・共感を通じて必要な支援につなげることを目的として設置した、生成AIを活用した対話型の福祉相談システムについて、相談内容や利用者層の割合を含む、実証実験結果を公表しました。
実証実験は、多くの市民が匿名かつ24時間いつでも悩みを相談できる体制の有効性を検証することが目的として、2024年10月17日~2024年12月17日に実施されました。応答は、生成AIが生成した文章により行われ、相談内容から必要と見られるサービスを案内する役割などが期待されました。
姫路市が公開した情報によると、約2カ月の期間中の521件の相談が寄せられました。利用者は63.8%を女性が占め、年齢層は20代が26.3%で最も多く、次いで30代が24.4%、40代が20.9%と続きました。職業別に見ると会社員が38,3%と最も多く、主婦(主夫)、公務人と続いています。相談内容でも最も多かったのは「健康・メンタル」に関する相談です。全体の28.1%を占め、次いで「仕事・職場」に関する相談が20.2%、「生活・お金」に関する相談が13.7%と続くなど、生活に密着した悩みが多く寄せられる結果となりました。。
姫路市は実証実験について、AI相談により若年層など、これまで行政サービスと接点を持ちにくかった層との新たなつながりが確認されたとの見方を示しています。姫路市では結果を踏まえ、2025年度からの本格導入を予定。ホームページなどで詳細を案内する方針です。
参照「対話型チャットAIによるお悩み相談」実証実験の結果について|姫路市

