ガソリンや卵の配送にも成功、東庄町で日常用途にもドローン活用の可能性

画像:東庄町より引用

東庄町(千葉)は2025年3月10日、同町が2025年2月までに合計3回にわたり実施した物流ドローンの実証実験について結果をまとめ、災害時のみならず日常的な買い物支援にもドローンが有効な手段となる可能性がある旨、結論付けました。

同町は発表において、これまでに実施した3回の実験結果の概要を報告しています。第1回目の実験は2024年12月に東庄町ドローンパークにて実施され、東庄町スポーツ広場までの約6.1キロメートルを弁当の配送に成功しました。第2回目は2025年2月上旬に実施されたもので、災害時を想定し発電機やガソリンといった重量のある緊急物資の輸送に成功。さらにドローンの飛行状況をリアルタイムで監視するシステムも機能し、安全性の確保と迅速な状況判断を可能となりました。

第3回目は2025年2月中旬に実施されました。買い物困難者への支援を目的に、ヤックスドラッグ東庄店から個人宅に配送を行うという内容です。トイレットペーパーや飲料水、食品など生活必需品がドローンにより直接届けられ、短時間での配送の実現に成功。鉄道上空の飛行においても安全性が確認され、物流ルートとしての可能性が広がった形です。

東庄町は現在、一般社団法人国際ドローン協会や株式会社千葉薬品と連携し、災害時や日常的な生活支援におけるドローンの活用を進めています。一連の実験で得られた知見を活かし、今後さらに実用的な運用体制の構築を目指す、としています。

参照【物流ドローン実証実験】鉄道を超え、ガソリンや卵を運ぶことに成功|東庄町