映像通信利用した119番通報システム、生駒市で実証実験

画像:生駒市より引用

生駒市(奈良)は2025年3月7日、映像通信を利用し従来より高品質な情報をやり取りを可能にする緊急通信システム「Live119」の実証実験を発表しました。

生駒市によると、実験は生駒市消防指令センターにより、2025年4月1日よりスタートします。「Live119」とは、通報者が所有するスマートフォンの動画撮影機能を活用し、119番通報時に災害現場の映像を指令センターへリアルタイムで送信できる仕組みのこと。従来の音声による通報だけでは把握が難しかった現場の詳細な状況を、迅速かつ的確な共有が期待されています。

生駒市消防指令センターによると、「Live119」を通じて通報者が撮影する映像は、火災や交通事故などの災害現場における状況把握を容易にし、より効果的な消防や救急活動に役立てられます。例えば、心肺蘇生法などの応急手当が求められる緊急時には、指令センター員が映像を確認しながら適切な指示を行うとのこと。事前登録や専用アプリのインストールは不要で、必要と判断された際に指令センターがショートメッセージを介してURLを送付し、利用者側が許可することにより接続されます。

生駒市は今回の実証実験を通じて、現場状況の迅速な把握と的確な初動対応の実現を目指すとしています。

参照映像通報システム「Live119」の実証実験を実施します|生駒市