画像:さくらインターネット株式会社より引用
さくらインターネット株式会社は2025年3月3日より、SOINN株式会社と共同で北海道石狩市に所在する石狩データセンターにて、AIを用いた省エネ技術の実証実験を開始しました。
実証実験は、SOINNが保有する軽量な機械学習モデル「E-1」に、石狩データセンターの室温管理データを学習させ、AIによる空調制御の最適化を図るというものです。データセンターは処理熱から高温となりやすいため常に空調管理を必要としますが、大規模なものになるほど室温管理に要するコストが高額となるため、適切な音頭管理が重要とされています。
実証実験は石狩データセンター内の特定サーバールームにおいて実施されます。両社はAIによる空調管理を実現し、エネルギーの無駄を削減し、運用管理の省力化を期待しています。実験の中核を握る「E-1」は中央制御だけでなく個別制御にも対応するほか、国際標準規格であるBACnetに準拠しているため、さまざまな施設への導入が容易であるという特徴も有しています。
今回の実証実験は、STARTUP HOKKAIDOが主催するオープンイノベーションプログラム「Local Innovation Challenge HOKKAIDO 2024」に採択された取り組みでもあり、両社はデジタル技術を活用した持続可能な社会の実現に向けて、今後も連携を強化していく方針です。さくらインターネットは、北海道の冷涼な気候を活かした外気冷房や再生可能エネルギー100%での運用など、環境負荷低減に向けた取り組みを積極的に推進しており、今回の実験もその一環として位置付けています。
参照SOINNとさくらインターネットがAIを用いた省エネ技術による実証実験を石狩データセンターで開始|さくらインターネット株式会社

