画像:豊田通商株式会社より引用
豊田通商株式会社は2025年2月10日、長崎県五島市で、九州初となるドローンによる有人地帯の目視外飛行「レベル4飛行」を活用した、オンライン診療当日中の処方薬配送の実証実験の成功を発表しました。
実験は、同社や子会社でドローン物流配送事業を行うそらいいな株式会社や長崎大学などが連携し実施されました。内容は通院が困難な高齢の患者の診療のため、看護師が医療機器を搭載した車で出向き、医師によるオンライン診療を提供する「モバイルクリニック」をドローンが物流配送でサポートするというもの。従来、処方薬は翌日配送となっていましたが、今回の実験では県内初の目視外の有人地帯上空をドローンが配送する「レベル4飛行」により、当日配送に成功しました。
この実証実験では、診療所から事前にプログラミングされたドローンが、目視外の有人地帯を飛行し、約10分後に目的地に到着する様子が確認されています。通院が難しい高齢者や僻地での医療サービスの向上への寄与が期待されています。豊田通商は2025年度以降の社会実装を目指し、エリア単位での飛行経路申請計画を発表。課題の整理と行政との協議を進める方針を示しています。
参照九州初、ドローンのレベル4飛行による処方薬の配送実証を実施|豊田通商株式会社

